- 所長コラム
完成工事高って何?売上とのちがい
完成工事高(かんせいこうじだか)って、何の数字?
経営事項審査(経審)の説明を受けると、
必ず出てくる言葉があります。
それが**「完成工事高」**です。
「売上と同じじゃないの?」
そう思われがちですが、実は少し違います。
完成工事高とは、
その年に“完成した工事”の金額の合計です。
ポイントは、
お金をもらったかどうかではなく、工事が終わったかどうか
という点です。
売上とのちがいはここです
たとえば、こんなケースを考えてみてください。
・今年契約した工事
・工期は来年までかかる
・今年は途中までしか終わっていない
この場合、
今年の完成工事高には入りません。
売上としては一部計上していても、
工事が完成していなければ、
完成工事高にはカウントされないのです。
つまり、
・売上 → お金の動き
・完成工事高 → 工事の完了実績
このちがいがあります。
経審では、なぜ完成工事高を見るの?
経審が知りたいのは、
「お金の出入り」だけではありません。
・実際にどれだけの工事を完成させたか
・安定して仕事をこなせる会社か
という実力です。
そのため、
未完成の工事よりも、
きちんと終わらせた工事の金額が評価されます。
完成工事高は、
会社の“仕事の確かさ”を示す数字なのです。
よくある勘違い
「請求したから完成工事高になる?」
これも注意が必要です。
・前払い金をもらった
・中間金を請求した
これだけでは、
完成工事高にはなりません。
あくまで、
工事が完成した時点で計上されます。
請求書のタイミングと、
完成工事高のタイミングは、
ズレることがよくあります。
完成工事高は、毎年安定している方が有利
経審では、
完成工事高が毎年大きく変わらない会社ほど、
評価されやすい傾向があります。
・毎年ある程度の工事を完成させている
・仕事が途切れていない
こうした会社は、
経営が安定していると見られます。
逆に、
・ある年だけ極端に多い
・翌年はゼロに近い
といった場合は、点数が伸びにくくなります。
まとめ
完成工事高について、ポイントを整理します。
・完成工事高=その年に完成した工事の合計金額
・売上とは必ずしも一致しない
・経審では「実際の工事実績」を重視する
・安定した完成工事高が評価につながる
完成工事高は、
「この会社は、ちゃんと工事を終わらせてきたか」
を示す数字です。
数字の意味を理解すると、
経審の見え方が一段クリアになります。
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