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専任技術者って誰のこと?よくある勘違い

専任技術者(せんにんぎじゅつしゃ)ってどんな人?

建設業許可の話になると、必ず出てくるのが
**「専任技術者」**です。

名前だけ聞くと、
「現場で一番くわしい職人さん?」
「資格を持っている人なら誰でもいいの?」
とイメージがバラバラになりがちです。

でも実は、とてもシンプルです。

専任技術者とは
“その工事の内容をきちんと理解し、責任を持って説明できる人”
のことです。

よくある勘違い①

「職人歴が長ければ誰でもなれる」

長年の経験は大きな強みですが、
専任技術者には
資格や実務経験の年数が必要です。

たとえば土木工事なら
「1級または2級の土木施工管理技士」
などの資格が代表的です。

資格がなくても実務経験で認められることもありますが、
工事の種類によって必要年数が変わるため、
“経験さえあればOK”ではありません。

よくある勘違い②

「専任だから、現場にずっといないといけない」

これはとても多い誤解です。

専任とは、
「会社(営業所)に常勤している」
という意味です。

つまり、
・他社と掛け持ちする
・別の会社の役員をしている
・アルバイト的に時々来る
という働き方はNGです。

ただし、
“常に現場に貼り付いていないといけない”
という意味ではありません。

よくある勘違い③

「資格を貸してもらえば大丈夫」

これは絶対にNGです。

資格の貸し借りは
建設業法違反になり、
許可の取り消しや営業停止につながります。

専任技術者は、
あくまで会社に常勤し、
その会社のために働く人がなるべき立場です。

認められやすいケースと注意点

専任技術者として認められやすいのは、
・施工管理技士などの国家資格保持者
・10年以上の実務経験が証明できる人
です。

逆に注意が必要なのは、
・パート扱いの社員
・別会社に籍がある人
・実務経験を証明する資料が少ない人
などです。

「書類上は問題なさそう」でも、
実務経験の証明が弱いと不許可になることがあります。

まとめ

専任技術者について大事なポイントを整理するとこうなります。

・資格や経験で“技術力”を証明できる人がなる
・会社に常勤している必要がある
・資格の貸し借りは絶対にダメ
・経験の年数や証明がとても重要

専任技術者は、
建設業許可の中でも“基礎の柱”のような存在です。
ここがしっかりしていると、許可取得が一気に安定します。

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