建設業をしていると、
「経審（けいしん）を受けましたか？」
と聞かれることがあります。

経審とは、正式には
「経営規模等評価申請（けいえいきぼとうひょうかしんせい）」
といいます。

少しむずかしい言葉ですが、意味はシンプルで、
「この会社は、どれくらい安心して仕事を任せられるかを点数で評価する制度」
です。

この点数は、主に公共工事の入札で使われます。

経審を受けないと、どうなるの？

実は、
経審を受けていないと、公共工事の入札に参加できません。

つまり、

・建設業許可を持っていても
・入札参加資格申請をしていても

経審を受けていなければ、公共工事は受けられません。

経審は、
**「公共工事に入るための最終チェック」**のようなものです。

経審では、何を見られるの？

経審では、会社のいろいろな部分が点数になります。

たとえば、こんな内容です。

・売上の大きさ
・自己資本（会社の体力）
・技術者の人数
・保険にきちんと入っているか
・過去の工事実績

これらを点数にして、
会社の「実力」を数字で表します。

点数が高いほど、
・参加できる入札が増える
・大きな工事にもチャレンジできる
ようになります。

経審は毎年必要です

ここもとても大切なポイントです。

経審は、
基本的に毎年1回、受け直さなければなりません。

「去年受けたから大丈夫」と思っていると、
いつの間にか期限が切れて、
入札に参加できなくなることがあります。

経審は、
**「1年ごとの更新制のテスト」**のようなものだと思ってください。

まとめ

経営規模等評価申請（経審）は、
**「公共工事に参加するための成績表」**です。

・公共工事の入札に必要
・会社の体力や技術力が点数になる
・点数が高いほどチャンスが広がる
・毎年、必ず更新が必要

建設業は、
腕 × 実績 × 書類
この3つがそろって、はじめて大きな仕事に手が届きます。

書類は地味ですが、未来を切り開くカギでもあります。

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