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建設業の個人事業主が知っておきたい“会社経営の年間スケジュール

今日は「建設業の個人事業主が知っておきたい“会社経営の年間スケジュール”」をわかりやすく解説します。
事務担当がいない社長ほど、「いつ何をやるべきか」がぼやけがちです。
年間の流れをつかむだけで、事務のストレスはかなり軽くなります。

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■ 1〜3月:確定申告の時期
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この時期は、前年の帳簿をまとめて税金を申告する期間です。
建設業の個人事業主だと、
・売上の集計
・経費の整理
・領収書の確認
・青色申告決算書の作成
などを行います。

3月15日が申告期限なので、2月に慌てないためにも、1〜2月は「帳簿まとめ期間」と考えておくと安心です。

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■ 4〜6月:新年度の準備
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工事の受注が増える時期でもあります。
事務面では、次のようなことを整えるのに向いています。

・新しい年度の帳簿用フォルダを作る
・経費の分類ルールを決める
・領収書保管ルールの改良
・税金の予定納税の確認

ここで整えておくと、1年がスムーズに回ります。

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■ 7〜9月:売上・利益の見直し
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夏場は、現場も忙しくなる時期です。
その一方で、数字の見直しにはとても大事な季節です。

・上半期の利益はどうか
・材料費が増えていないか
・外注費の比率は適正か
・キャッシュ(お金)は足りているか

ここで改善点を見つけておくと、後半の赤字リスクを減らせます。

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■ 10〜12月:年末に向けた最終調整
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年の後半は「最終利益をどう作るか」が重要です。

・不要な支払いが増えていないか
・立替経費の計上漏れがないか
・来年の設備投資をどうするか
・来年度の工事計画の見直し

この時期に帳簿が整理されていると、節税の判断もしやすくなります。

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■ 年間スケジュールを知ると「慌てる回数が激減」する
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事務担当がいない建設業の社長は、
“忙しい月に限って書類がたまる”
という状態になりがちです。

年間の流れが頭に入っているだけで、
「何を今やるべきか」が自然と見えてきます。

数字の管理ができる社長は、安定した経営ができます。
帳簿の整理は、未来の利益をつくる作業だと思ってください。

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