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赤字でも帳簿をつける意味ってあるの?

今日は「赤字でも帳簿をつける意味ってあるの?」というテーマです。
建設業の個人事業主さんから、とてもよく聞かれる質問でもあります。

「赤字なら税金も出ないし、帳簿いらないんじゃ…?」
そんな声に、やさしく、でも大事な理由はしっかりお伝えします。

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■ 赤字でも帳簿は“絶対に必要”
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理由はとてもシンプルで、
税金だけが帳簿の目的じゃないからです。

建設業の仕事は、材料費・外注費・燃料代など、出ていくお金が多く、
売上と利益のバランスを把握するのがとても大事です。

帳簿をつけないと、
「どこでお金が減っているのか?」
「赤字の原因は何か?」
がまったく見えません。

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■ 帳簿がないと困る場面
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【1】銀行融資が受けられない
銀行は「帳簿がある=数字を管理している」と評価します。
帳簿がなければ、どれくらい信用できる事業か分かりません。

【2】建設業許可の更新が難しくなる
許可の更新・変更では、決算書類が必要です。
帳簿がなければ、決算書は作れません。

【3】赤字の原因がわからない
材料費が高いのか、外注費が増えているのか、
単価が安いのか、工事が遅れているのか。
帳簿がないと、すべてが“勘”になります。

【4】節税のチャンスを逃す
帳簿がないと、経費漏れ・控除漏れが起きます。
結果として、税金を多く払うことにもつながります。

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■ 赤字だからこそ帳簿が必要な理由
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赤字は“サイン”です。
会社が悪い方向へ向かっているのか、たまたま一時的なのか。
その判断は帳簿がないとできません。

帳簿は、経営の“レントゲン”のようなもの。
現場でケガしたらレントゲンを撮るように、
経営も数字で原因を見つける必要があります。

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■ 今日のまとめ
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赤字でも帳簿が必要なのは、税金のためではなく、
自分の経営を守るため。

・赤字の原因を見つける
・銀行や役所に信用される
・節税のチャンスを逃さない
・数字で経営を判断できる

建設業は忙しくて事務が後回しになりがちですが、
帳簿は“未来の利益”を作るための大事な武器です。

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