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所長コラム

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営業所の実体要件チェックと“証拠写真”の撮り方|標識・固定電話・帳簿保管まで一発で通します

建設業許可のボトルネックになりやすいのが営業所の実体です。
本稿では、審査で見られるポイントと写真・書類のそろえ方を、差戻しを防ぐ順序で整理します。今日から使える撮影チェックリストと提出物パッケージ付きです。

H2: 審査で確認される“営業所の実体”とは

専用の事務スペースがあり、継続的に事務を行えること。

固定の連絡手段(固定電話・FAX・郵便受け)と社会保険・帳簿の管理ができること。

専任者(経管・専任技術者)の常勤性を裏づけられる環境があること。

借り会議室やシェアオフィスの熱量不足(専用性の弱さ)は差戻し要因です。

H2: 書類でそろえる(Do)—“4点セット”

賃貸借契約書:使用目的が「事務所」で、契約者=申請者。

固定電話・回線契約:番号・設置先住所が営業所と一致。請求書写し可。

郵便物の到達:宛名=商号の郵便物(最近の消印)を1点。

帳簿保管体制:総勘定元帳・工事台帳等の保管ルール(紙・電子の別、保管場所)。

H2: 写真で示す(Do)—“7カット”の基本

建物外観+表札・看板(商号が読める距離)

入口〜受付(郵便受けに商号)

執務スペース全景(机・PC・キャビネット・人数分の椅子)

固定電話機の設置(受話器と番号表示のアップ)

帳簿保管棚(背表紙の見出しが読める)

標識掲示(建設業の標識/見やすい位置)

専任者の席と名札(常勤性の補強)

撮影メモ:横位置・300dpi相当で、日付入りにし、人物の顔は写さない(プライバシー配慮)。

H2: 標識の作り方と掲示位置(Know/Do)

記載事項:商号、許可番号、許可年月日、建設業の種類、氏名(代表者)等。

サイズ:A3相当以上が無難。

掲示位置:入口から見て一目で分かる位置。写真では距離→近接の順で2カット撮影。

H2: 固定電話・FAXの“通し方”ポイント

番号の名寄せ:申請書、名刺、ウェブ、請求書で同一番号に統一。

設置証跡:回線契約・請求書の設置場所住所=営業所住所を確認。

転送設定は可だが、主装置は営業所設置が基本。受話器の実物写真を添えると強いです。

H2: 帳簿・台帳の保管と見せ方(Do)

紙保管:キャビネットにインデックス(例:会計・人事・工事・契約)。

電子保管:保管場所(NAS/クラウド)と責任者をメモ化。印刷控を1冊用意。

提示順:会計→工事台帳→契約→請求・入金の一本線でファイル化。

H2: シェアオフィス・自宅兼用の注意点(Know/Do)

専用区画が必要(フリーアドレスのみは弱い)。

郵便受け・固定電話の専用性を確保。

入退室記録や席配置図で常勤性を補強。自宅兼用は生活スペースとの区分を写真で示します。

H2: よくある差戻しと回避策

賃貸契約の使用目的が“住居”のまま

回避:事務所利用可に変更、覚書を添付。

看板・表札がない/仮名義

回避:商号入りの表札を設置し、外観写真を撮り直し。

固定電話が携帯転送のみ

回避:主装置の設置写真と契約写しを提出。

帳簿の所在不明

回避:保管棚写真+保管ルール1枚を添付。

専任者の席が見えない

回避:席位置図と名札のアップで補強。

H2: 提出物パッケージ(コピペ可)

01_賃貸契約:賃貸借契約書(事務所使用)/覚書(該当時)

02_回線契約:固定電話・FAXの契約・請求書(設置住所一致)

03_郵便到達:商号宛の郵便物の写し(消印)

04_帳簿保管:保管ルール1枚・棚写真

05_標識:標識現物写真(遠景・近接)

06_営業所写真:上記“7カット”一式

07_専任者補強:席配置図・名札写真・勤怠の見本

08_補足:表記統一チェック・目次PDF・差替え一覧

H2: 撮影チェックリスト(現場で使える版)

外観+表札/入口+郵便受け

執務スペース全景/固定電話の設置

帳簿保管棚(見出し判読可)

標識(遠景→近接)

専任者の席と名札

画像は横位置・日付入り・300dpi相当

PDFは両面一体・パスワードなし、通し番号・目次あり

H2: FAQ(よくあるご質問)

Q. 固定電話はIP電話でも大丈夫ですか。
A. 申請先の運用によりますが、設置場所=営業所であることを契約書で示せれば通るケースが多いです。

Q. 郵便物の代わりに宅配の伝票でもよいですか。
A. 原則は郵便物推奨ですが、商号・住所・日付が判読できる宅配伝票で補助資料にできます。

Q. 共有オフィスですが受付は共同です。
A. 専用区画+表札・固定電話・帳簿保管を揃えれば通る余地があります。共用しかない場合は要相談です。