- 所長コラム
 
電子申請・窓口提出 それぞれの実務注意点 最短で通すためのチェックガイド
建設業許可の提出方法は大きく電子申請と窓口提出に分かれます。どちらにも長所・短所があり、運用は自治体で差があります。本記事では、通りやすさと補正の速さという観点で、実務上の注意点を整理します。明日の申請からそのまま使えるチェックリストもご用意します。
H2: どちらを選ぶべきかの判断軸
スケジュール優先:予約が取りづらい場合は電子が有利、即時相談したい場合は窓口が有利です。
補正対応の速さ:電子は差戻し→再アップが即日対応しやすい一方、その場の口頭でのすり合わせは窓口が強いです。
原本確認の要否:一部書類で原本提示が必要な運用もあります。該当が多いと窓口が確実です。
社内体制:PDF作成・電子署名・大容量データの管理に慣れていれば電子が効率的です。
H2: 電子申請の実務注意点(Do)
ファイル要件
形式:多くはPDF(画像はJPG/PNG可のことも)。
解像度:300dpi 以上を目安に可読性を確保します。
容量:1ファイル/総容量の上限に注意。大きいファイルは分割します。
ファイル名:01_会社_登記事項.pdf のように番号+内容で体系化します。
電子署名・本人確認
代表者の電子署名やアカウント権限設定が求められる場合があります。
代理提出時は委任状と代理人情報の登録を忘れないようにします。
スキャン品質
白飛び・黒つぶれ防止、傾き補正、マスキングは個人番号等のみに限定します。
裏面記載のある資格者証は両面を一つのPDFにまとめます。
補正フロー
差戻し理由が画面で分かるため、その日のうちに再提出できる体制(担当・再チェック)を用意します。
申請者・代理人・社内関係者で通知メールの転送ルールを決めます。
提出ログの保存
提出控・受付番号・タイムスタンプ・アップロード版ファイルを同一フォルダで保管します。
H3: 電子申請で起きやすい不備
PDFがパスワード付きで開けない/文字化け。
合体PDFに別様式が混在し、ページ順が不自然。
解像度不足で生年月日・登録番号が判読不能。
H2: 窓口提出の実務注意点(Do)
予約・持参物
予約制の有無と枠の空き状況を早めに確認します。
手数料の納付方法(現金・収入証紙等)、原本提示の要否をメモにします。
製本・差替え
ホチキス位置・綴じ方・ラベルの指定に従います。
その場の指摘で差替えが生じても良いように、予備原本・差替用ページを持参します。
即時相談の活用
同種性・常勤性・年数など判断が微妙な部分は、該当箇所に付箋+根拠資料をセットで提示します。
口頭確認で方針合意が取れると、後日の補正が最小化できます。
控えの受領
受付印の入った写しを必ず受け取り、提出目録と一緒にファイルします。
H3: 窓口で起きやすい不備
代表印が旧印/印影が印鑑証明と不一致。
住民票・証明書の有効期限切れ。
同一性の橋渡し資料(社名変更・本店移転)が不足。
H2: 共通の差戻し対策(電子・窓口)
表記統一:登記・申請・証憑で商号/住所/代表者名を完全一致にします。
常勤性の三点:社保加入・給与台帳・就業場所の三点を「同じ氏名・同じ期間」で合わせます。
年数の連続:経管・専技・実務経験は月単位のタイムラインで空白を潰します。
財務整合:決算・納税証明・残高証明の期間整合を見ます。分納は計画と履行状況を添付します。
画像鮮明度:資格者証・契約書・登記の重要箇所は拡大印刷でも読めることを確認します。
H2: 方式別チェックリスト(コピペ可)
電子申請用
PDFは300dpi以上、パスワードなし/文字化けなし
容量上限内、分割ルールとファイル名規則を統一
電子署名・委任状・代理権限の設定完了
差戻し通知の受信先・再提出担当を決定
受付番号・提出控・アップロード版の一括保存
窓口提出用
予約取得、持参物チェック(手数料・原本・予備)
指定どおりの製本・綴じ位置・表紙
付箋で判断が微妙な箇所に根拠を添える
受付印つき控えの受領・提出目録の保存
その場の指摘に備え差替えページを携行
H2: よくあるご質問(FAQ)
Q. 初回は電子・窓口どちらが無難ですか。
A. 判断が分かれる論点が多い申請は窓口が無難、様式が固まっている更新・軽微変更は電子が効率的です。
Q. 電子で原本提示が求められたら?
A. 後日原本提示・郵送の指定があります。スケジュールに再訪日を確保してください。
Q. スマホ撮影の画像でも大丈夫ですか。
A. 文字情報が読める解像度・歪み補正が前提です。基本はスキャナ300dpiを推奨します。
H2: まとめ(次アクション)
今日やること
方式の決定(電子 or 窓口)と提出日・バッファの確定
方式別チェックリストで不足の洗い出し
常勤性三点・年数タイムライン・表記統一の最終確認