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所長コラム

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元請からの一方的な値引き要求

少し前の記事になりますが、日産が下請業者からの請求書の金額から一方的に減額した額を支払っていたということで公正取引委員会から勧告を受けていたとのことです。
下請業者は仕事がなくなることを恐れて減額を拒否できなかったとみられています。

これと似たようなことは建設業にもよく見られます。
当所は建設業のお客様の記帳代行をしていますが、お客様からお預かりする請求書には謎の値引きがされていることが多いです。
例えば元請けの大手建設会社へ100万円の請求書を送ったとすると、元請け会社からの入金は97万円というケースがあります。どういうわけか3%程度の減額が行われるのです。場合によっては「安全協力会費」と称する会費という名目で徴収されることもありますが、多くの場合、そのような会は存在せず実質的には一方的な値引きとされているようです。大手がこういうことをするので、その下請業者も孫請け業者も同じようなことをするようで、悪しき慣習のように感じます。

日産の報道をきっかけに建設業界でもこのような意味不明な商慣習がなくなれば良いのですが、、、