- 所長コラム
専任技術者とは何か?
建設業許可に必要な専任技術者とは何か?資格要件、実務経験、配置の注意点、よくある誤解を行政書士が実務視点で分かりやすく解説します。
建設業許可の相談で、最も多く、そして最も誤解が多いのがこのテーマです。
「専任技術者って、資格者がいればいいんですよね?」
半分正解、半分危険です。
今日は、建設業許可の核心とも言える
専任技術者とは何かを、本音で解説します。
■ 専任技術者とは?
専任技術者とは、
👉 その営業所に常勤し、
👉 許可業種について技術的責任を負う人
のことです。
単なる「資格保有者」ではありません。
■ 専任技術者になるための要件
専任技術者は、次のいずれかを満たす必要があります。
① 国家資格による場合
例:
施工管理技士
電気工事士
建築士
など
資格があれば比較的スムーズです。
② 実務経験による場合
原則として、
👉 10年以上の実務経験
が必要です。
ここで問題が多発します。
■ 実務経験の落とし穴
「10年以上やってます」
と言っても、それだけでは足りません。
必要なのは、
工事内容の証明
契約書や請求書
具体的な業種との一致
です。
記録が残っていないと、証明が難しくなります。
■ 専任技術者は“常勤”が条件
専任技術者は、
👉 他社との兼務不可
👉 他営業所との兼務不可
が原則です。
名前だけ貸す、という発想は重大なリスクです。
■ よくある誤解
誤解① とりあえず1人いれば大丈夫
退職した瞬間、許可維持が危うくなります。
誤解② 資格があれば万能
業種ごとに資格対応が異なります。
誤解③ 実務経験は口頭で説明すればよい
証明資料が必要です。
■ 専任技術者は経営戦略である
専任技術者の配置によって、
取得できる業種
将来の業種追加
経審の点数
元請評価
が変わります。
つまり、
👉 専任技術者は人事ではなく経営戦略
です。
■ 専任技術者がいない場合は?
いない場合でも、
資格取得を目指す
実務経験を整理する
採用戦略を立てる
など、対策はあります。
「いない=終わり」ではありません。
■ 結論
専任技術者は、
建設業許可の心臓部
会社の技術力の証明
将来の拡大の土台
です。
ここを軽く考えると、後で必ず詰まります。
逆に、ここを戦略的に設計できれば、
会社は強くなります。
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