- 所長コラム
建設業許可の流れと期間|行政書士が実務で解説
建設業許可の申請から取得までの流れと期間を行政書士が解説。必要書類、準備期間、審査期間の目安、早く取得するためのポイントを実務視点で説明します。
建設業許可の相談で、必ず聞かれるのがこの質問です。
「申請してから、どれくらいで許可が出ますか?」
結論から言うと、
申請から許可通知まで約1か月〜2か月程度が一般的です。
ただし、実務では
「申請までの準備期間」の方が重要になります。
この記事では、建設業許可の取得までの流れと期間を、現実的なスケジュール感で解説します。
建設業許可の基本的な流れ
建設業許可の取得は、次のような流れで進みます。
① 要件確認
② 必要書類の収集
③ 申請書類の作成
④ 行政への申請
⑤ 審査
⑥ 許可通知
順番に見ていきます。
① 要件確認(最重要)
まず確認するのは、
経営業務管理責任者の要件
専任技術者の要件
財産要件
欠格要件
ここで問題があると、申請自体ができません。
実務では、この段階に1〜2週間程度かかることが多いです。
② 必要書類の収集
次に、各種証明書を集めます。
登記簿謄本
身分証明書
納税証明書
住民票
決算書
技術者の資格証明書
技術者の実務経験証明が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。
通常は1〜3週間程度が目安です。
③ 申請書類の作成
収集した資料をもとに、申請書を作成します。
業種、経歴、財務内容などを正確に整理する必要があります。
内容が複雑な場合は、修正や確認で時間がかかることもあります。
④ 行政への申請
書類が整ったら、都道府県庁などの窓口へ申請します。
申請が受理されると、審査が開始されます。
⑤ 審査期間
申請後の審査期間は、
知事許可:約30日程度
大臣許可:約45日程度
が目安です。
ただし、書類に不備があると補正が入り、期間が延びます。
全体の期間目安
実務上の目安は次のとおりです。
事前準備:2週間〜1か月
審査期間:1か月〜1か月半
👉 合計:約1か月半〜2か月半程度
急ぎの場合でも、最低1か月程度は見ておく必要があります。
「案件が決まってから」では遅い場合がある
実務で多いのが、
「元請から言われたので、来月までに許可を取りたい」
という相談です。
しかし、技術者要件や財産要件に問題があると、短期間では対応できないことがあります。
建設業許可は、過去の実績や決算内容が重要になるため、準備には時間が必要です。
早く取得するためのポイント
① 早めの要件確認
まずは自社の状況を整理することが重要です。
② 技術者の実務経験を整理しておく
過去の契約書や請求書を保管しておくとスムーズです。
③ 決算内容を整えておく
自己資本や財務状況を確認しておくことが重要です。
建設業許可は「準備」で決まる
申請そのものよりも、
技術者の整理
財務の確認
業種の選定
といった準備段階が成否を分けます。
建設業許可はスピード勝負ではなく、設計勝負です。
会社ごとに最適なスケジュールは異なる
技術者要件が明確で、書類も揃っていればスムーズに進みます。
一方で、実務経験証明や財務要件に課題がある場合は、事前の対策が必要です。
まずは現状を整理し、現実的なスケジュールを組むことが重要です。
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