- 所長コラム
建設業許可は個人事業主でも取れる?行政書士が実務で解説
建設業許可は個人事業主でも取得できるのか、法人との違い、必要な要件、メリット・デメリットを行政書士が実務視点で解説します。
建設業を営んでいる個人事業主の方から、よく次の質問を受けます。
「法人じゃないと建設業許可は取れませんか?」
結論から言うと、
個人事業主でも建設業許可は取得できます。
ただし、法人と個人では考えるべきポイントが少し異なります。
この記事では、個人事業主が建設業許可を取得する場合の要件、メリット、注意点を実務の視点で解説します。
建設業許可は法人でなくても取得可能
建設業許可の制度は、法人と個人事業主を区別していません。
つまり、
法人
個人事業主
どちらでも同じ基準で許可取得が可能です。
実際に、個人で建設業許可を取得している職人や事業主は多数存在します。
個人事業主でも満たすべき要件は同じ
個人事業主でも、許可取得には次の要件を満たす必要があります。
経営業務管理責任者
過去に建設業の経営経験があること。
個人事業主の場合、自分自身の事業経験がそのまま該当するケースが多くあります。
専任技術者
資格または実務経験を持つ技術者が必要です。
多くの場合、事業主本人が専任技術者になります。
財産要件
自己資本500万円以上、またはそれに準ずる財産的基礎が必要です。
ここが個人事業主で最もつまずきやすいポイントです。
個人事業主で許可を取るメリット
個人で許可を取るメリットは次のとおりです。
① 元請案件を受注できる
許可業者であることを条件にする元請会社は多くあります。
② 工事金額の制限がなくなる
500万円以上の工事も請け負えるようになります。
③ 信用力が上がる
金融機関や取引先の評価が変わります。
個人で許可取得する際の注意点
一方で、注意すべき点もあります。
将来的に法人化する可能性
個人で許可を取った後、法人化すると、
許可は引き継げず
法人で新規申請が必要
になります。
そのため、近い将来法人化を考えている場合は、最初から法人で許可を取る方が効率的な場合があります。
財務基盤が弱く見えやすい
個人事業主は、
自己資本が小さい
財務状況が安定して見えにくい
という理由で、融資や大型案件で不利になるケースもあります。
実務の本音:個人か法人かは「将来」で決める
行政書士としての本音を言えば、
「今が個人か法人か」ではなく、
3年後にどうなっていたいか
で判断すべきです。
一人親方として安定経営を目指す
人を雇って会社を大きくする
元請として事業を広げる
目標によって、許可の取り方は変わります。
許可の取り方は会社ごとに異なる
建設業許可は、書類だけでは判断できません。
財務状況
技術者の経歴
将来の事業計画
によって最適な選択は変わります。
まずは現状を整理し、最も効率の良い方法を検討することが重要です。
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