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建設業許可の「専任技術者」を人事の問題だと思っている会社が伸びない理由

建設業許可の「専任技術者」は単なる資格者ではなく、会社の成長戦略を左右する重要な存在です。本記事では、専任技術者の本当の意味、よくある誤解、失敗事例、そして建設業許可を経営戦略として活用するための考え方を、行政書士の視点から分かりやすく解説します。

建設業許可の相談をしていると、
必ず出てくる話題があります。

それが、専任技術者です。

多くの会社はこう考えています。

「資格者が1人いればいいんですよね?」
「名前を載せられる人がいれば問題ないですよね?」

この認識こそが、
会社の成長を止める最大の原因です。

専任技術者は「書類の要件」ではなく「経営資源」

法律上、専任技術者は
建設業許可を取るための要件の一つです。

しかし、現実の経営ではまったく違う意味を持ちます。

専任技術者とは、

会社がどの工事を請けられるか

どの業種に進めるか

どこまで工事金額を上げられるか

を決める存在です。

つまり、専任技術者は
単なる資格者ではなく、
会社の進路を決めるエンジンです。

よくある「危険な専任技術者の置き方」

実務で本当によく見るパターンがあります。

① 最低限の1人だけで許可を取る

60代の技術者1人で許可取得

若手の育成は未着手

資格取得計画なし

この状態で何が起きるか。

数年後、その技術者が退職した瞬間、
会社は動けなくなります。

許可はある。
でも実態がない。

これは、建設業許可の世界では致命的です。

② 実態と合わない専任技術者を置く

例えば、

実際は電気工事が主力なのに

形式上は別業種の技術者を置く

この場合、次に必ず問題が起きます。

業種追加ができない

経審の点数が伸びない

元請に説明できない

許可はあるのに、
使えない許可になります。

③ 専任技術者を「固定資産」だと思っている

専任技術者は固定資産ではありません。

人は辞める

年齢を重ねる

体調を崩す

独立する

つまり、専任技術者は
常に変動する経営要素です。

ここを考えずに許可を取ると、
会社は必ずどこかで止まります。

伸びる会社は「専任技術者」をこう考えている

伸びている建設会社は、
専任技術者をこう扱っています。

3年後の業種追加を見据えて人材を育成

資格取得を経営計画に組み込む

経審点数を意識して配置を考える

若手とベテランを組み合わせる

専任技術者は「要件」ではなく、
戦略パーツとして扱われています。

建設業許可は「人」で決まる

建設業許可というと、

資本金

決算

書類

行政手続き

が注目されがちです。

しかし実際には、
最後に会社の未来を決めるのは「人」です。

どんな技術者がいるか

何人いるか

どんな資格を持っているか

どの業種に対応できるか

ここで、会社の上限が決まります。

専任技術者は「許可の条件」ではなく「会社の天井」

専任技術者が弱い会社は、
必ずどこかで成長が止まります。

逆に言えば、
専任技術者を戦略的に設計できた会社は、
建設業許可を“武器”として使いこなせます。

建設業許可とは、
書類の問題ではありません。

人の設計の問題です。

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