COLUMN

所長コラム

  • 所長コラム

建設業許可は「免許」ではない。「武器」である

多くの建設会社が、建設業許可を
「取らないといけない免許」
「元請に言われたから仕方なく取るもの」
だと思っています。

この認識が、すでに負けのスタートラインです。

建設業許可は、法律上は単なる許可ですが、
経営の世界では営業力・資金力・信用力を同時に引き上げるレバレッジ装置です。

許可を取るだけの会社と、許可を使う会社の差

たとえば同じ電気工事業の会社が2社あったとします。

A社
・500万円の一般建設業許可
・決算は赤字スレスレ
・元請の下請けがメイン

B社
・同じ500万円だが、経審を受けて評点を管理
・公共工事の入札資格あり
・信用金庫の評価が高く融資枠も広い

書類上は同じ「建設業許可業者」ですが、
市場から見た価値はまったく違います。

違いを生んでいるのは
「許可をどう使うか」
だけです。

許認可は“経営のスイッチ”である

建設業の許認可は、単独では意味がありません。

建設業許可

経審

入札参加資格

産業廃棄物収集運搬

技術者の配置

決算の組み方

これらは全部つながっています。

許可を取るとは、
このスイッチ群をどう組み合わせて会社を動かすかを設計することです。

だから私は、
「書類を出します」ではなく
「会社のルートを設計します」
という仕事をしています。

AI時代、書類は誰でも作れる

これからはAIが申請書を作ります。
チェックもします。
要件も調べます。

でも、AIはこういうことは決められません。

この会社は3年後に元請になりたいのか
下請けで回転させたいのか
融資を引きたいのか
入札を取りたいのか

この「方向性」こそが、許認可の設計図です。

建設業許可は「経営の地図」だ

許可を取ることが目的ではありません。
許可をどう組み合わせて、
どこに会社を運ぶのかがすべてです。

建設業許可は免許ではなく、
経営の地図です。

地図を持たずに走る会社と、
地図を見ながら走る会社。

5年後に、同じ場所にいることはありません。